裏切りと復讐、そして欲望…それぞれの思惑が絡み合う痛快娯楽マカロニ・ウエスタン
グレン・サクソンが演じる本作のジャンゴは、天真爛漫でありながら計算高いという憎めないキャラクターが新しく、ストーリーも軽快なテンポで進んでいく。ジャンゴの相棒となるゴードンを、マカロニ名物の悪役俳優フェルナンド・サンチョが演じているのも注目。監督はアクションからホラーまでこなすアルベルト・デ・マルティーノ。
STORY
お尋ね者の父親ガーウィンを仕留めた賞金稼ぎリンゴと偶然会ったジャンゴは、その場で父の仇を討つ。そのまま父を埋葬しようとしたものの賞金が惜しくなり、遺体を町の保安官事務所へ運び、銀行で金を受け取った。ところが、ジャンゴがガーウィンの息子だと知った銀行頭取のクラスターは血相を変え、部下にジャンゴの始末を命じる。訳も分からず命を狙われたジャンゴは事情を知る為にゴードンという男に話を聞く…。
密猟者に汚された女の逆襲が幕を上げる…
オーストラリアの広大な原野を舞台に繰り広げられる復讐劇!
密猟者の集団に襲われた女性が逆襲に転じて一人一人追い詰めていく復讐劇。主人公のジェシカを演じるカサンドラ・デラニーがボンネットに縛られて走行するシーンは、タランティーノが手掛けた「デス・プルーフ」にオマージュされた。執拗に繰り返されるジェシカへの嫌がらせが男たちの狂気を浮き彫りにする。低予算ながらも体を張ったアクションシーンに目を見張る、伝説のオーストラリア映画が!
STORY
動物保護区に住むジェシカは、密猟者である3人の男に遊び半分で襲われる。その後も奴らの嫌がらせはエスカレートし、彼女の家の敷地に無断で入りやりたい放題。反撃に出たジェシカだったが逆に捕まってしまう。彼女をボンネットに縛り付けたまま車を激走する男たち。どうにか愛馬で逃げ出すが、その愛馬も殺されてしまう…。怒りが頂点に達したジェシカは、奴らへの逆襲に打って出るのだった・・・。
故郷へ帰って来たさすらいの用心棒--復讐のコルトが怒りの火を吹く
イタリアン・ホラー界の巨匠ルチオ・フルチが監督×主演フランコ・ネロ圧巻のガンプレイ!残虐極まるマカロニウエスタン!
フェルナンド・ディ・レオの脚本をイタリアン・ホラー界の帝王ルチオ・フルチが監督したマカロニ・ウエスタン。マカロニにありがちな復讐劇ではあるが、容赦ない鞭打ちリンチや銃撃によるグロテスクな流血描写は、後に残虐ホラー映画でヒットを飛ばすルチオ・フルチの片鱗を覗かせる。音楽はラッロ・ゴーリが担当。出演は「続・荒野の用心棒」のフランコ・ネロ、「荒野の無頼漢」のジョージ・ヒルトン、「荒野の1ドル銀貨」のジュゼッペ・アドバッティ、「シェルブールの雨傘」のニーノ・カステルヌオーヴォ。
STORY
“用心棒”を稼業とするトム(フランコ・ネロ)は、友人から「故郷へ帰って来てほしい」との知らせを受け、数年ぶりに村へ戻ってきた。だが、村はスコット親子に支配され、兄のジェフリー(ジョージ・ヒルトン)が相続した牧場も奴らに奪われていた。さらに、トムが世話になった乳母と再会を果たすも、一味に撃ち殺されてしまう。憤ったトムは事情を探るため、スコット親子の元へ向かうのだが…。
“ジャズ界の帝王”マイルス・デイヴィスのジャズ・スピリットに触れる感動のドラマ
1991年9月に急死してなお、世界中の音楽シーンに影響を与え続ける“ジャズトランペットの帝王”マイルス・デイヴィスが死去する間際に出演しした唯一の作品。音楽もマイルス本人と、フランス音楽界の巨匠ミシェル・ルグランがタッグを組み、最高に渋いスコアに仕上がっている。伝説のジャズミュージシャン役を演じたマイルスのセリフ、演奏は唯一無二の存在感を放ち、見る者の心を動かし感動させる。監督は「エンカウンターズ」(V)で注目されたロルフ・デ・ヘール。主演は「グランドゼロ」などのコリン・フリールズ。共演はマイルス・デイヴィスをはじめ、「私のように美しい娘」などのベルナデット・ラフォン。
STORY
オーストラリアの田舎町にある日突然、チャーター機が不時着する。そこには、伝説のジャズミュージシャン、ビリー・クロス(マイルス・デイヴィス)とそのバンドが乗っていた。彼らはそこで即興演奏を始める。それを見つめる地元の少年ジョン(コリン・フリールズ)。彼の視線に気付いたビリーは「君は音楽をやるべきだ。パリへ来たら俺を訪ねろ」と言い残して去っていくのだった。そして、20年の歳月が流れ、ジョンは地元のアマチュアバンドでトランペットを吹いてた。優しく美しい妻や子供たちとの生活は満たされていたが、心の中はジャズミュージシャンへの憧れが渦巻いていた。そしてジョンはついに決意をし、誰にも告げずに彼はビリーの待つパリに旅立って行く…。