研究チームは、169人の被験者を3つのグループに分け、以下3つの明晰夢誘導テクニックの有効性を調査した。
•リアリティチェック法──1日を通して数回、自分が夢のなかにいるかどうかを確認する。簡単な動作を繰り返して夢か現実かをチェックすることで、夢のなかでもそれが習慣となるようにする。たとえば「口を閉じた深呼吸テスト」は、夢のなかでは口を開けて深呼吸しているかのような、矛盾した感覚に見舞われることがあるという。
•二度寝法(WBTB:Wake Back To Bed)──入眠から5時間後に目を覚まし、数分間起きてからベッドに戻る。これは入眠後すぐに起きるレム睡眠へと誘導しやすくする。
•明晰夢誘導の記憶法(MILD:Mnemonic Induction of Lucid Dreams)──入眠から5時間後に一度起きて、睡眠に戻る前に夢を自覚する旨の意思を強くもつ。冒頭の例のように「次に夢を見るときは、自分は夢のなかにいると自覚する」と、何度も唱えながら眠りにつく。