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皆さんは”Someone You Loved”という曲をご存知でしょうか。この曲は2019年に発表され、
全英シングルチャート、全米チャートを席捲しました。
歌っているのは、スコットランド出身のルイス・キャパルディ。当時21歳でした。

この歌は臓器移植のチャリティ団体Live Life Give Lifeとのコラボレーションのよって制作されました。
このビデオの製作中、偶然にも彼は臓器移植を待つジムというファンからメッセージをもらいました。
彼はビッグイシュー*のインタビューの中で、次にように語っています。「それが決定打となった。ジムのような人々を助けするためにも、多くの人に関心を持ってもらうことがとても大切だと思ったんだ。」
* ビッグイシュー：ホームレスや生活困窮者を支援する団体です。雑誌の制作・発行、販売などを行っています。東京、横浜、溝の口などでも活動しています。

動画の内容
動画は初老の男性がプラットフォームに佇むシーンから始まります。イヤホンを着けて、何かを聞いています。ストーリーが進むにつれて、視聴者は彼が何かに苦しんでいること、いつもイヤホンを着けていることを知ります。
男性が病気の妻を見舞いに行った帰り道、ジョギングをしている若い女性とすれ違います。
女性と夫と子供の温かい家族団欒のシーン。
場面は一転して、寂し気な男性の元に一通の手紙が届きます。彼は手紙をくれた女性の家を訊ねます。そこには女性と女性の夫、そして**子供が待っていました。彼の妻に感謝を伝える女性とその家族。女性は彼の妻の心臓を移植し、今は幸せに暮らしています。
ビデオの終盤で、彼がいつも聞いているのは亡き妻の鼓動であることが判明します。
最後は再びプラットフォームに佇む男性の映像で終わります。

ビデオの中で主演を演じているピーター・キャパルディは、英国アカデミー賞受賞など数々の映画賞を受賞している名優です。名前からも分かるように、彼はルイス・キャパルディの遠縁にあたる人だそうです。しかし、ルイスがデビューするまで二人は会ったことがなかったそうです。二人が初めて会ったのは、ピーターがルイスのコンサートに来てくれた時だそうです。

現在、ルイス・キャパルディさんはトゥレット症の治療に専念するため、音楽活動を休止しています。活動を休止する直前には、コンサートの途中で何度か声が出なくなったことがありました。ファンは温かく彼を支え、歌えなくなった彼の代わりに大合唱しました。その感動的なシーンはインターネットでもシェアされ、BBCニュースでも報じられました。
現在も彼の元には多くの励ましの言葉が寄せられており、ファンにとても感謝しているそうです。元気になったら、再びステージに立ち、ファンに素敵な歌を聴かせたいと願っているそうです。