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1976年9月6日13時50分･･･一機の国籍不明の戦闘機が函館市上空を旋回し突如函館空港に強行着陸を試みる。機体は滑走路を大きくオーバーランし停止した。機体に記された赤い星。それこそ過去10年間西側諸国に脅威を与え続け謎のベールに包まれていたソビエト空軍迎撃戦闘機製品番号第84号`MIG-25`であった。パイロットはアメリカへの亡命を求める。冷戦最中の亡命劇に日本、ソビエト、アメリカを含む全世界が息を呑む！
百里基地に調査のため米軍のC-5ギャラクシー機に積み込まれる祭、日本側の配慮でミグの機体に「函館のみなさんさようなら大変ご迷惑をかけました」という横断幕が掲げられ北海道の地を去っていったのであった。