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一子相伝の拳を伝承すべく厳しい修行の日々を送っていた・・・。
師は厳しい人物であったが、決して愛を忘れず一子相伝の技を授けてゆくと共に実の親のように優しく接し、そんな師の愛情を受けながら慕っていた。
***の時、目隠しをして襲い掛かるある“敵”を倒せと命じられ、その命に従い“敵”を切り裂いた。しかしその“敵”とは師自身であり、「新たな伝承者に倒されるのも一子相伝の宿命」、「お前の瞳の中に極星の光を見ていた」と言い残し絶命した。
厳しくも優しい師であり、深い愛を受けた*とも慕う者を手にかけたことへの苦しみと悲しみに耐え切れず…
“こんなに苦しいのならば こんなに哀しいのならば…愛など…愛などいらぬぅぅぅ！”と慟哭した。
やがて大人になり成長した私は“愛ゆえに人は苦しまねばならぬ、愛ゆえに人は哀しまなければならぬ”と哀（あい）を否定するようになった…