リヴァプールFC vs レアル・マドリードCF【後半】ロナウドはまずはペペと、次にベンゼマとのパス交換ののち、ハメス・ロドリゲスにフィードする。ハメスはホームDF陣の頭上を抜く見事な浮き球のパスを送り、マルティン・シュクルテルより先にこのボールに食らいついたロナウドが、ハーフボレーでネットを揺らした。これでロナウドはUCL通算70ゴールに到達し、ラウール・ゴンサレスの持つ大会記録にあと1ゴールと迫った。また、リバプールの勢いを削ぐ、絶妙な先制点でもあった。
マドリーは後半、追加点を挙げられなかったが、これはひとえにGKミニョレの奮闘によるものだ。ミニョレはフリーで抜け出したロナウドのシュートを阻むなど、ゴールに立ちはだかった。メレンゲス(マドリーの愛称)は何人もの選手が出色のプレーを披露。ケガのガレス・ベイルに代わり出場したイスコ、さらにクロースに至っては選手交代でピッチを去る際に、敵地アンフィールドの観客から拍手でそのパフォーマンスを称えられたほどだった。リバプールにとっては、11月のマドリードでのリターンマッチに向け、山積する課題を突きつけられる敗戦となった。