映像の世紀 #8恐怖の中の平和
東西の首脳は最終兵器・核を背負って対峙した
東西両陣営の「冷戦」は世界を二分し、国家や民族を引き裂いた。米ソのミサイル開発競争は、一瞬にして世界を壊滅させる核戦争の瀬戸際に人類を追い込み、その対立はキューバ危機で究極まで高まった。
フルシチョフが失脚した後に録音した「回想録」等を辿りながら、米ソの攻防を描くと共に、韓国駐留米軍を慰問するマリリン・モンロー、徴兵されて西ドイツに赴任するエルビス・プレスリー、ソ連のミサイル基地の爆発炎上事故、死の灰による犠牲者を出した米の核実験、命がけの西ベルリンへの脱出劇など、この時代を映し出している映像の数々によって冷戦の時代を描き出す。