【ニュースアーカイブ】教科書閲覧 埼玉県内152人が金品授受 県民「採択は不適切」 教科書会社が検定中の教科書を教員らに見せて謝礼を渡していた問題で、県教育局は15日、県内で152人が実際に金品授受をしていたと発表した。教科書採択での不適切な行為はなかったとしている。
文部科学省の報告に基づき、各市町村教委が対象の教員や校長、市町村教委職員に聞き取りなどで実態を調査。文科省へ報告を済ませた三省堂の1人を除き、平成21~26年度の小中学校の教科書検定期間中、謝礼を受け取り閲覧したとされる調査対象者延べ166人のうち152人が金品を授受。9人は閲覧の事実はなく、5人は当事者死亡などで調査できなかった。
採択事務に関与できたのは40人いたが、聞き取りや会議記録などから採択は適切に行われたという。謝礼は現金2万円(12人)が最高。教科書閲覧とは別の用件で呼び出され、配布資料に教科書のコピーがあったケースなど閲覧の認識のない教員も多かったという。