上祐史浩講話:悟りの境地を阻む日常の中の錯覚とは(2016年9月25日 東京 65min) 私たちの日常の意識には多くの錯覚があり、人の世界の感じ方と実際の世界の在り方には大きな違いがあり、それが悟りの境地を阻んでいる。これが、仏教が説く全ての煩悩と苦しみの原因である「無智」である。この点に関して、具体的に以下の三つの視点から解説している。
1.悟りの境地は万人を恩人、万物を恩恵と見て、万人・万物に感謝を持ち、恩人である万人に恩返しする意味で、利他=菩薩道の実践を行う。
普通の人は、自分のものは喜び、他人のものは苦しみ(妬ましい)、誰のものでもないものには無関心という、一種の思い込み=色眼鏡で世界を見ている。同じものでも、自分のものか、他人のものかで、全く印象が変わってしまう。
しかし、色眼鏡を取り除いて純粋なまなざしで世界を見ると、万物恩恵・万物感謝という心境に至る。
2.悟りの境地には、万物が等しく尊いと映る(万物が平等な仏性の顕現)。
※上祐史浩動画講話
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