上祐史浩『仏教思想の中核「四無量心」の総合解説パート2』2016年12月11日 福岡1)四無量心の基本:無量と慈・悲・喜・捨
1.無量とは計り知れないとの意。
2.慈:マイトリー:他の幸福を願い、楽を与える。
3.悲:カルナ:他の苦しみを悲しみ、苦しみを取り除く。
4.喜:ムディタ:他の幸福を喜ぶ。他の善行を称賛する。
5.捨:ウペクシャ:平静な心、平等心(好き嫌い・差別のない) 他の悪行による自己の苦に無頓着・怒らない
2)四無量心と煩悩:慈悲は煩悩を和らげる
慈は貪り・独占、悲は冷淡を、喜は妬み、捨は怒り・無智を和らげる。
3)四無量心と智慧:自他の幸福は一つ
智慧:縁起の法を悟った状態(万物は相互依存との悟り)
智慧と四無量心は一体、智慧が四無量心を支える
4)四無量心と菩薩道:感謝が土台
5)四無量心の恩恵
四無量心は、心の解放・幸福、体の健康・長寿や霊的歓喜、良好な人間関係、正しい判断を与える。
6)四無量心と六つの完成
四無量心を培う道程:大乗仏教の説く「六つの完成」の修行
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