上祐史浩:仏教思想の中核「四無量心」を総合的に解説(2016年11月27日 東京 55min) 四無量心とは、四つのはかりしれない(利他の)心という意味で、仏陀の心であり、仏教修行の最大の目標の一つ。わかりやすく言えば、平静で落ち着いた、広く大きな愛の心。
具体的には、その四つは、
1.慈:マイトリー:
他の幸福の望み、他に楽を与える心と実践
貪り・独占を超えた心
2.悲:カルナ:
他の苦しみを悲しみ、他の苦を取り除く心と実践
冷淡を超えた心
3.喜:ムディタ:他の幸福・善行を喜ぶ心と実践
妬みを超えた心
4.捨:ウペクシャ:平静な心・平等心・無頓着
好き嫌い・わけ隔て・差別を超えた心
自分を傷つける他の悪行への怒りを超えた心
四無量心は利他心であるが、同時にその実践者本人に真の最高の幸福をもたらす。四無量心は、物事をありのままに見る智慧(智恵)に基づいている。
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