秘密結社23 社会主義者の擁立による社会破壊計画・人類家畜化の実験とその失敗オーディオブック動画
歴史的文献探索@
『秘密結社』
明治33年(1900年)3月@
フランス哲学博士 フランソワ・リギョール著
(1922年7月26日没)@@
#その23 社会主義者の擁立による社会破壊計画・人類家畜化の実験とその失敗@
【要約】
・社会主義者は,恐らく当時の圧倒的大多数の人々が(そして今現在でさえも多くの人々が),特段 疑いを差し挟むことのない,婚姻,宗教(特にキリストや釈迦ら),財産所有制度に対し,執拗に問題視しし続ける不思議があり,当然のことながら,失敗の連続であった。最後にマルクスが出て来た。マルクスといえども,決して成功したとはいえないのではないか。なお,婚姻制度には,子女の保護の思想が当然に含まれている。
ほとんど誰も望んでもいないのに,これらを顛覆するとは,いったい誰の差し金か。誰の利益になることなのか。@
・マルクスによる共産党宣言よりも前の1830年から1840年に登場した社会学者 サン・シモン,フーリエ等もまた,マルクス同様,フリーメーソンやイルミナティーの御用学者のようなものであった。@
・フリーメーソン流の社会主義者は,宗教,婚姻を否定して,いわば原始共産主義の組織を試みたが,結局,フリーメーソン特有の自由,平等,四海皆兄弟,という名目で,その実,社会破壊をもたらすものだった。@
・彼らお抱え学者は,人々の情念情欲を悉く認めながら,それで社会調和を実現するという根本的誤りを犯していた。@
・サンシモンの思想を基に作られた秘密結社は,キリスト教の座をそっくりそのまま奪おうとする「将来の宗教」と自ら呼ぶところの,人間万物唯一教を打ち立て,フリーメーソン流の自由,平等,四海皆兄弟を旗印に,等質的な人間を造り上げようと画策したが,程なく失敗に終わった。
とりわけ「権利」,「財産」,「女性」も含めた,万事共同所有なることを貫くことはどだい無理がある。@
・フーリエも,人間の持つ各情欲(のみ)を,万有引力にたとえ,天性自然から出てくる誘引であるから,これを全部叶えさせるべきであるとしながら,しかもそれを社会で調和させる組織を作るべきだとして,サンシモン的な結社を作ろうとしたが,やはり失敗に終わった。
何故なら,もし情欲による誘引(引力)が,天性自然から出て来るとするならば,義務の観念もまた 天性自然のものとして出て来ると言わねばならないはずである。理論はそもそも破綻している。@
・エコシア・フリーメーソンのオブン(英国出身)は,「社会に存在するすべての禍の根源は,伝統宗教,婚姻制度,そして所有権制度にある。従って,社会を改造するためには,まずこの三つを除去することを以て始めなければならない。」とした。
そして米国に渡り,ヴォルテールとルソーに心酔する男女400人を集結させて,小さな定住者の群れを組織して,これを「新調和」と名付けたが,直ぐに失敗に終わった。@
・彼らは,自らを大工,石屋であるといいながら,建設者ではない。社会制度の破壊者である。@
#(注・人間を伝統的にとりまとめていた社会諸制度をことごとく破壊した上,ジャガイモや人参のように人間を等質化し,再びひとまとめに糾合するのは,人類家畜化計画か?)@
※関連キーワード:
天性自然の禽獣的自由,
家庭制度破壊,ペドフィリア = 人類の敵
人類等質化 = 家畜化計画@