ジミー・サヴィル - THE DAVE FROMM SHOW 陰謀コーナー ベスト・セレクションイギリスの国有テレビであるBBCの出演者であったジミー・サヴィル (1926–2011)という人物は、1990年にイギリス王室からナイト(騎士)の称号を受けていました。
このサヴィルという男に関して、死後しばらくしてから、50年間の間に信じられない数の児童への犯罪事件を引き起こしていたことが分かりました。2012年までにイギリスの13の警察に対して苦情が寄せられ、証人の数が200名にものぼり、なんと450件もの犯罪が報告されたのです。被害者は、8才の児童から少年、少女の他に成人も含まれていました。生前にも、捜査はあったものの、証拠不十分で起訴されるには至りませんでした。
2014年6月26日にイギリスの保健大臣であるジェレミー・ハント氏がBBCのジャーナリストのケイト・ランパードによる調査を公開し、サヴィルが狙ったのはNHS病院の病棟にいた5才から75才の病人であったことを認め、謝罪しました。身動きの取れない病人を狙うとは、卑劣で卑怯な人間です。
サヴィルは、イギリスの上層部に食い込んでいました。サヴィルとチャールズ皇太子とは旧知の仲で、80年代にはダイアナ妃とチャールズ皇太子の結婚生活の相談に乗っていたと、デイリー・ミラーで報じられていました。一緒にチャリティ活動に励む姿が当時の新聞に掲載。
しかし、ダイアナ妃はサヴィルの正体に気づいていたようで、後年はサヴィルを「ゴミ袋」と呼んでいたということです。
チャールズ皇太子は、この人物とのつながりを隠しておきたいのでしょうけど、バレてましたよ。同じ車で移動したり、相合傘するほど、親しかったのですから。
http://www.activistpost.com/2012/11/the-prince-and-pedophile-charles.html
こちらは、サヴィルとスコットランドにおけるカトリック教会の指導者であったキース・オブライアン枢機卿。オブライアン枢機卿は、神学校の生徒をくいものにしたことで辞任しています。(ガーディアン紙の記事より)
https://www.theguardian.com/world/2015/mar/20/pope-francis-accepts-scottish-cardinal-keith-obriens-resignation
この件は、イギリスの上流階級とBBCが抱える非常に大きな闇を象徴していて、なんとイギリスの上流社会とBBC関係者による児童への犯罪について調査していた女性ジャーナリストが2人も不審な状況でお亡くなりになっているのです。
1999年にBBCの犯罪番組を担当していたジル・ダンドがBBC関係者にイギリスの上流階級の児童への犯罪グループの一味がいることを報告したところ、うたれて犯人が逮捕されず未解決のままです。
また、サヴィルによる大量の児童への犯罪事件について調査していたBBCのジャーナリスト、リズ・マキーンに対して、BBCは調査を中止させ、番組の放映を止めさせ、この件が公にならないように隠蔽しました。マキーンは、2013年にBBCを退職し、その後、死亡。サヴィルについての番組は、BBCは本人が生きている間は隠蔽に回っていたのに、死後にしっかり番組を放映していたのですから抜け目がありません。
イギリスの王室や上流社会の不気味な本質は、この恐ろしい人物が生前に保護されて有罪にならなかっただけでなく、「騎士」の称号まで与えて優遇していた事実が多くを物語っています。