NHK スペシャル 橋は大丈夫か ~しのびよる劣化 2008車で渡っていたら橋が突然落ちる、去年アメリカで起きたような橋崩落が日本でも起きる危険性が高まっている。
日本に67万ある道路橋で、急速に「劣化」が進んでおり、実際、徳島県では車が通行中に落橋した。また構造を支える鋼鉄製の部品が破断するなどして、通行止めや重量規制する橋も相次いでいる。高い建設技術を誇ってきたはずの日本の橋に何が起きているのか?
現在、各都道府県や高速道路会社では大規模な調査が進められている。その結果、想定を遙かに超えるペースで劣化が進んでいる実態や、これまで知られていなかった劣化のメカニズムが明らかになり始めた。一刻も早い補修が求められる日本の道路橋、しかし自治体の現場ではその予算を十分確保できず、また補修を担う業者も廃業が相次ぐなどで、補修工事の入札もままならない異常事態が頻発している。
日本の橋が大量に造られた高度成長時代からまもなく半世紀、多くの橋がこれから急速に劣化していくおそれがあると見られる。番組では日本各地の道路橋で進む劣化の実態を取材、その原因を探るとともに、ようやく始まった劣化を食い止める取り組みとその課題を探る。