観測者の伝達 壊れたままの場合もある中国は彼らの国家戦略計画における最短の30年間という期限の中における10年間、この10年間を籠城して、鎖国して、米国からのあらゆる攻撃を耐え忍べば自分たちが勝利する… という目算の下に実際に国家行動を開始した。 その段階においてはドル決済との切り離しも覚悟している様で、4日ほど前に共産党内部の会議というかそういうものの中で、内部流動性のみで国家を維持すること、そして世界の金融決済から人民元が排除されててもそれでも生きていくためにはどうするべきかという事が、これは意図的にメディアを使って流している。 国民向けなのだろうと思うが。
現状でその鎖国政策は成功するとは思えないが、しかし今の習体制は、毛沢東に似たような物事の考え方をする人々が集まっているので、国家の計画の遂行の下に沢山の下々が死んでいったとしても、それは必要な犠牲なのだから考える必要はない、迷う必要はない… こうした思考で世界を見る。 だから幾つかの選択肢はあるにしても、概ねその方向に進むだろう。
米国における米ドル香港ドルのペッグ停止の動きに関連しては、米国国務省内部でそれらに関連する会議が開かれ、早急に停止というのは米国企業も返り血を浴びるので、この香港を経由するドルの価値を低減、低下させる為にはどうするのかという方向で協議されたようだ。 しかしこれは三峡ダムの被害が恐らく我々が想像する以上に深刻であり、中国政府は以後、これらの回復に努めるために相当の国家リソースとでも言えるものを注ぎ込まなければならず、弱体化するので、ペッグ停止までやらなくても香港からの米国企業の退避撤収の時間か稼げると分析しているとみた。
中国は米国に逃げ込んだ反体制派的なキャラ、中国人たちに、今すぐ帰国するか自殺せよという命令を出す国だ。 国家として個人に対して公然と自殺せよと命令する国だ。 そういう国が米国に成り代わって世界の覇権国になるという事の意味を貴方はもっと真剣に考えるべきだ。 わたしはこれらのbbcの報道に関しては、本当はもっとエグイ事実があるのだろうがそれを伝えていないだろうなと思った。 スパイの世界とは正直汚らしくて正視に耐えないものばかりだからだ。
中国が国家安全法を香港に適用し、様々な分析が出ている。 今の段階で香港は急速にその、今まで保有していた自由をはく奪されることが現在進行で進められている。 そしてわたしが危惧した通りあれらの法律解釈は この法律が施行された20207月1日よりも前にあった出来事に対して、遡って逮捕投獄する事が可能な遡及法 としての構造をもっていることが指摘されており、恐らくその解釈概念によってこれから香港からどしどしと逮捕者が、過去の事例に遡って行われる事になる。
これは少なくとも西側世界の価値観の中にいるわたしとしては文明国のやる事ではない。 しかし彼らは 文明なる概念も何もかも、人間の思考全てにおいてそれは共産党が決定する、逆らうな、無条件で従え、服属し隷属せよ という立場なのだから、こちらの概念でこちらのコトバで批判非難しても、彼らは本当に屁の河童だ。
だから貴方は今起きていることを、これは実は日本の中でも少しずつ起こされている 自由を侵蝕しはく奪する動き に関わる最重要事項なのだと理解する必要がある。 貴方が自らの存在として奴隷となりたくはない、という人物だというのならば、だが。
これからの世界は矜持が破壊されることによって、既存の国家のその内部から少しずつ、見えない形で全てが崩壊するのだという事を我々は知っている。 それは完全に確定事項だとは言わないし、実は矜持を持ったまま、そういう提示、告知されたシナリオを飛び越えた結末を呼び寄せることも可能だとわたしは見ているが、それを貴方には言わない。 結果として命令の形になるからだ。
だからあり得る可能性の高い、矜持の崩壊における既存世界の少しずつの崩壊、気づいた時にはもう手遅れの段階にまで来ていて、あとは壊れるばかり、滅ぶのを待つばかり… ということの概念を一番簡単に提示する事例が実はある。 それは311だ。
あの時、あの福島原発の事故のあの時、吉田所長( 古田所長だったかな、ヨシダさんだと思ったが) たちが自らの職業的立場における 矜持 を燃焼させて、この事故は俺が、俺たちが抑える、守る、とやらなかったらどうなったか、という事なのだ。 もちろん吉田所長だけではなく、名前さえも知らない様な市井の、命を無くすかもしれないけれども原子炉事故の収束に関わった人々が沢山いた。
あれらの動きを 矜持 という。 わたしの解釈ではそうなる。 勿論他の意味も矜持には含まれているのだろう。 しかし、コトバだけの解釈だとか意味だとか認識だとか、そんな事はクズのままで居たいだけの泥がやっていればいい。 問題はどう行動したかだ。
彼ら決死隊が原子炉を抑えてくれなかったら( 本当は人間以外の沢山の存在があれら原子炉事故を抑えてくれた、その事を我々は知っているが、今回は割愛する) 、福島原発はメルトダウンを起こしていたし、福島県というものを、その周辺を我々日本人はまるまる失った事だろう。
それを救ったのが矜持だ。 矜持を元にした、そこからくる、内側から出てくるやる気、勇気、気概、などなどと言った、コトバにならないような気持、エネルギー、「 俺が何とかするんだ」 という事の意図とでもいえるもの、これがなかったらどうなったのか。
これから世界が少しずつ壊れていくというのは、この矜持が全ての人類から失われていくから… 正確に言えば個々人がそれを手放していくから、というのがわたしの見方になる。
少し前、7月5日くらいの動きだったがイランにおいて、彼らの核ミサイル製造の為に必須の機械、核物質濃縮遠心分離機の、これの製造工場とでもいえるものが大火災にあった。 沢山の遠心分離機が破壊され、イランの核開発は、最低でも1年は遅れたと報道があった。
しかし外からミサイルで攻撃したとかではなく、恐らく広範囲に火災を呼び起こす性質がある爆弾を使ってこれらの破壊工作が行われたという報道が彼らから為され、そしてイラン政府は米国とイスラエルの連中が破壊行為を仕掛けたに違いないと発表した。 しかし確たる調査が進んでいないので、確実にそうだとは言えなかった。 言えないだろう。
何故なら今回の火災においては、間違いなく内部のものの手引きがなければ成立しない。 最低でも10-20名の内部協力者がいなければこんな大規模な破壊工作は成功しない。 だからこれは核物質における施設、これを守っているイランの革命防衛隊の中が相当割れているというのを意味する。
わたしの見え方においては以前暗殺されたソレイマニ長官の直属の部下集団たちと、今の新しい長官に直属する部下集団たちは、言うほどうまくいっていない。 だから内部における旧支配層側の人間集団が( ソレイマニ派) 、恐らく新長官になって冷遇、つまり革命防衛隊に所属していることで得られる沢山の余禄、賄賂、なんでもいいがそうした利益を得られなくなり、新しい長官とその一族だけが富み栄えるという風な流れがどうせ出来ていただろうなあと読む。
何処の会社でもそうした事がある。 軍隊も会社も同じだ。 革命防衛隊というイランの国家の安全保障に関わる組織体の内部で「 ばかばかしい、もうやってられない」「 今のアタマの奴らの命令を聞いても何のメリットもない」 とこうした反抗離反の動きがどうせあったと見る。
そういう集団の発生があると、それらは外の勢力のカネや利益に転ぶ。 イスラム世界は全くもって一枚岩ではない。 彼らは対外的にはそれを宣伝するが、内部に明確に部族社会としての線があるし、更に宗派の違いなのか民族の違いなのか、その価値観は分からないが差別がある。 蔑視がある。
本当の本当に一枚岩であるのなら、彼らは中国におけるウィグル族( 回族) に対して強くてを差し伸べて、これを外からの軍事行動をもってしても救済しなければならない。 それがない。 なぜか。
わたしはこれらの背景は、中東地域におけるイスラム教徒は、アジア地域におけるイスラム教徒を下に見ており、差別しているからだ… という概念を何処かで読んだことがある。 詳細は知らない。 あるのかもしれないし無いのかもしれないが。 しかし一枚岩ということは、それはない。 言い切れる。
人間がそんなに綺麗な存在、思考演算回路が優れた合理的な解答を出せる存在なら、差別なんかやってたら儲からないと分かるはずなのだ。 ところがそれがない。 つまりバカという事だ。
我々は猿の惑星にいる 猿 なのである。 この場合の猿とは、あの星における人間だ。 そういう時系列を含める大きな大きな構造を 系 とわたしは取り合えず言った。 これを超えろと。
あなたが自ら嬉々としてクルクルパーであろうとするのなら、そのジャンプは無理。
飛べない者はこれから廃棄される。 そういう事をわたしは勝手に言っている。 まあ、貴方はアナタでご自分で色々とお調べになってほしいかと思う。