アジェンダ21と人口削減地球サミットは「アジェンダ21」を採択した。これによって、地球の安全な未来に向かって歴史的な第一歩が踏み出された。アジェンダ21は、持続可能な開発のあらゆる領域における包括的な地球規模の行動計画である。その実施と関連のコミットメントは、2002年に南アフリカのヨハネスブルグで開かれた「持続可能な開発に関する世界首脳会議」で再確認された。「アジェンダ21」のなかでは、政府がとるべき行動のための詳細な青写真が描かれている。それは、現在の持続不可能な経済成長モデルから成長と開発に不可欠な環境資源を保護かつ更新させる経済活動へと世界を動かして行くものである。行動領域には大気の保護、森林破壊や土砂流失および砂漠化との闘い、大気・水質汚染の防止、魚種枯渇の防止、有害物質の安全管理の促進などが含まれる。
アジェンダ21はまた、環境にストレスをもたらすような開発様式、たとえば、開発途上国における貧困と対外債務、持続不可能な生産と消費の行動様式、人口問題、国際経済の構造なども取り上げている。行動計画はまた、持続可能な開発の達成に貢献する主要なグループ、すなわち女性、労働組合、農民、子どもと若者、先住民族、学術団体、地方自治体、企業、産業界、NGO(非政府組織)が果たす役割を強化する方法も勧告している。