サーチュイン遺伝子とレスベラトロールレスベラトロール(英語:resveratrol)はスチルベノイド(スチルベン誘導体)ポリフェノールの一種。系統名は3,5,4'-トリヒドロキシ-trans-スチルベン。いくつかの植物でファイトアレキシンとして機能しており、またブドウの果皮などにも含まれる抗酸化物質として知られる。
1939年、北海道帝国大学の高岡道夫により有毒植物バイケイソウ(Veratrum album)から発見され、レゾルシノール(Resorcinol)構造を有することから命名された。
レスベラトロールは赤ワインに含まれることから、フレンチパラドックスとの関連が指摘されており、心血管関連疾患の予防効果が期待されている。
レスベラトロールは寿命延長作用の研究が、酵母、線虫、ハエ、魚類で報告され、2006年、「Nature」にてヒトと同じ哺乳類であるマウスの寿命を延長させるとの成果が発表され、種を超えた寿命延長作用として、大きな注目を集めた。
マウスなどのモデル生物・実験動物を用いた研究では、寿命延長・抗炎症・抗癌・認知症予防・放射線による障害の抑止・血糖降下、脂肪の合成や蓄積に関わる酵素の抑制などの効果が報告されている。