【視点・論点】尖閣への部隊派遣を想定、大型ヘリ2機配備へ 警察庁 警察庁は29日、国境近くの離島の警戒・警備を強化するため、福岡、沖縄両県警に輸送用の大型ヘリコプターを導入することを決めた。北朝鮮情勢や沖縄県・尖閣諸島を巡る問題を受け、警戒部隊などをスムーズに派遣できるようにして危機管理体制を増強する。
大型ヘリは一度に20人以上の輸送が可能で、警視庁以外の警察本部への配備は初となる。
大型ヘリ2機の配備費は総額で計約100億円。2020年度中の配備を予定し、警察庁は同日まとめた18年度予算の概算要求に、初年度分の18億円を計上した。
北朝鮮有事で多数の避難民が離島に流れ着いた場合や、領有権を主張する武装集団が不法上陸したケースを想定。住民の安全確保のため警戒する警察官や、銃器を持った部隊を迅速に派遣できるようにする。大規模な災害が発生した際は救助活動にも活用する。