【音声のみ】8代目三笑亭 可楽 「らくだ」8代目三笑亭 可楽(1898年〈明治31年〉1月3日~1964年〈昭和39年〉8月23日)芸風は極めて地味で動作が少なく、一般大衆受けする華やかなものではなかった。しかし、可楽には少数ながら熱烈な愛好者がおり「可楽が死んだらもう落語は聞かない」とまで語る者もいた。彼らの多くは現役ミュージシャン、それもジャズマンで、著名なところでは小島正雄、北村英治、フランク永井などがいた。独特の渋い低音と妙に舌足らずの語り口。「べらんめえ」口調ながら、不思議と礼儀正しく、客との距離感は絶妙であった。