高校講座 中学歴史教科書で学ぶ現代史3 日清戦争 日清戦争は、1894年から翌年にかけて、朝鮮半島をめぐって起きた日本と清の戦争です。背景にあったのは当時の東アジア情勢でした。そのころ、巨大な軍事力を持つロシアが勢力を東アジアまで広げようとしており、日本はロシアの力が自国に及ばないようにするため朝鮮半島への進出を考えていました。一方、当時の朝鮮は清の強い影響下にあり、内政にも干渉を続けていました。簡単にいえば、ロシアなど列強のアジア侵略に対抗して朝鮮半島を支配下におきたい日本と、朝鮮を自分たちの属国と考える清による“領土争い”、それが日清戦争だったわけです。