河瀬直美氏、東大入学式で祝辞を批判する単細胞の多數日本人の危険性河瀬直美氏、東大入学式で祝辞「ロシアという国を悪者にすることは簡単である」
4/12(火)
日刊スポーツ
河瀬直美監督(2021年6月撮影)
東大の入学式が12日、東京都千代田区の日本武道館で行われ、映画監督の河瀬直美氏(52)が来賓として出席し「自由に生きることの苦悩と魅力を存分に楽しんでください」と祝辞を贈った。
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河瀬氏は新型コロナ禍で厳しい受験を迎えた新入生に対し「今日という日を迎えられましたこと、大変喜ばしい時間を、今この瞬間かみしめておられるのではないでしょうか。今日は手放しにその喜びを全身に受けてお過ごし下さい」と呼び掛けた。
その上で「明日からの日々は喜ばしさにあぐらをかいてはいけません」と強調。河瀬氏は、97年にフランスのカンヌ国際映画祭で新人監督賞を受賞した時のことを引き合いに「フランス人の担当者が同じようなことを言ってくれた。『今日はこのトロフィーを掲げて喜んでいれば良い。明日からは0から出発する』。賞の上にあぐらをかいていては、それ以上の成長がないのだと理解した」と自分の経験をもとに語った。
河瀬氏はロシアによるウクライナへの軍事侵攻についても触れた。
「ロシアという国を悪者にすることは簡単である」と切りだし「一方的な側からの意見に左右されて、本質を見誤っていないだろうか。誤解を恐れずに言うと『悪』を存在させることで、私は安心していないだろうか」と冷静に自問して問題提起した。
河瀬氏は「人間は弱い生きもの。だからこそつながりあって国家に属している。自分たちの国がどこかの国を侵攻する可能性があるということ自覚する必要がある」と述べ、「自らの中に自制心を持って、拒否することを選択したい」と話した。
「『ロシア』という国を悪者にすることは簡単である」映画監督・河瀬直美さん 東大入学式で祝辞
4/12(火) 16:01配信
FNNプライムオンライン
東京大学の入学式に来賓で訪れた映画監督の河瀬直美さんが祝辞で「『ロシア』という国を悪者にすることは簡単である」と述べて、一方的な側からの意見で本質を見誤っていないかと訴えた。
祝辞で河瀬さんは、ロシアによるウクライナ軍事侵攻に言及し、「例えば『ロシア』という国を悪者にすることは簡単である。けれどもその国の正義がウクライナの正義とぶつかりあっているのだとしたら、それを止めるにはどうすればいいのか」と述べた。
その上で、「一方的な側からの意見に左右されて本質を見誤っていないか。」「誤解を恐れずに言うと「悪」を存在させることで私は安心していないか」と訴えた。
そして「自分たちの国がどこかの国を侵攻する可能性がある自覚をしておく必要がある。そうすることで、自らの中に自制心をもって拒否することを選択したいと想います」と述べた。
社会部