2017年6月3日開催 東京思風塾 人間主義経済の到来2017年6月3日開催 東京思風塾 テーマ「人間主義経済の到来~社会性と事業性との異次元マッチング経営の実例」
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「変わる時代に直面している」
いかなる出来事にも意味があり、何かしらを今生きている人間に対して教える為に、気付かせる為に出来事が起きている。すべての出来事が時代をよりよい方向に導く為に起きている。大切なのはそれを解釈する事。解釈無しに意味と価値を感じる事は出来ない。
今日までの資本主義経済を原理的に変えていくために時代そのものが変化を求めている時が来た。欧米からアジアへ欧米型の政治、経済に変わるものが今、アジア人に突きつけられている。政治経済だけではなく生き方も含めて。
時代が変化を我々に求めている。
では、我々はいかに変化するべきなのか?
人間観そのものが理性から感性へ。心を求める時代に来ている。
それに対し、我々自身が一時も早く受け入れる事が大切であり自分自身を理性的な人間から感性的な人間へ激変させることが求められている。
感性論哲学が目指すところは理性に支配されるのではなく使いこなして素晴らしい生き方を創り出す事。
理性を使いこなす原理が感性!自分自身の本音と実感を大切にすること。命から湧き上がる欲求、欲望、興味、関心、好奇心を大切にしながら、それを実現する為の手段として!理性を手段として使う近代人は理性を本質的に理性的になろうとした結果、ストレスを抱えている。
その結果、理性的になろうとすればなるほど個性がなくなり自分が何なのかわからなくなり遠ざかってしまい自分が見えなくなる。
結局、何がしたいかが分からない状態
経済が人間のためにあるのではなく、人間の為に経済がある。
どの様に関わるのか?
また経済は人間に何を求めているのか?
を考えると、接点は労働
労働を介して人間は経済に関わっていく。
労働とは何か?
労働が経済価値を持つために求められるものは
人の役に立ち人に喜んでもらえる事が経済価値
人に喜んでもらえないのであれば経済価値を生まない。
労働とは人に喜んでもらえる様な仕事の仕方をする事
人に喜んでもらえる仕事の仕方には2つあり
1、顧客に喜んでもらえる仕事の仕方
2、一緒に仕事をしている仲間にも感謝してもらえる仕事の仕方
地獄を見ないと始まらない
現実の世界、我々は悪の中に生きている。
人間として本物になる為には社会がどれだけ恐ろしいか、醜いものなのか
現実の半分は悪である。悪の中に生きているという事は批判、憎しみ、対立と悪の中で生きている。
その中を生き抜いていく事が人生であり、そこから逃げてはいけない。
座禅、瞑想で解決出来る事ではなく
正面から向き合い、逃げない事が本物の人間を創る。
思風先生と鎌倉投信新井様との対談
事業の役割として人が育つには?
社員教育についての視点から
人間力を成長させてくれる会社を選ぶ!
社会に目を向けると自分という観点が無くなり、人間として成長する視点に変わっていく。
人は心の底に社会に役立ちたいという意識があり、納得出来ない事に対しては基本的にやりたくないと心が訴えている。
利益を目的にする事を自分の利益ではなく社会の利益という点に目を向けると輝き始める人が多い。
そうなると自然と人間力が上がり、人を攻撃する事が少なくなる。つまり対立が生まれない。
感性を追及するきっかけ
大学に入り真理を追求したいと思ったが、人間としての深さを追及したいと思った結果哲学がいい。
真理以上の価値はないと思っていたが、結局真実の方が大切ではないかと思った。
真なるものに実を与えるものは何かと問い詰め
19世紀ドイツの哲学者、フォイエルバッハの書籍に将来の哲学の根本的命題の中に
物質的世界と物体的世界を結びつけるのは「感性」という事があり
感性がないと交われない。
そこから感性についての追求が始まった。
思風先生から夢について
夢とは人間に今を生きる力を与えるのではないか。理想が無ければ何をしていいか分からない。理想がある事により今を生きる事が出来る。夢があれば人間いかなる困難にも立ち向かえる。
思風先生から新井様に対しての質問
「どの様にして会社が厳しい状況から復活することが出来たか?」
新井様から
金融機関は自己資本が5000万円を切ってはいけない状況がある。明日にでも5000万円を切ってしまいそうな時に不思議と救ってくれる人が出てくる。
その時に思ったのは諦めているのは自分だという事。
苦しくなってくると、昔はいろんなことをいろんな人に伝えよう伝えようとしてきたが
苦しくなると声が小さくなる。心が弱ると伝える力も弱くなる。
そこで心技体が本当に大切だと感じた。
結局自分の気持ちだけが問題
芳村思風先生、アドバネクス加藤会長、鎌倉投信新井様対談
加藤会長から思風先生への質問
「欲求と快楽はどう違うのか?」という問いに対して
感性そのものの本質の働きにおいて生命合理性、命にとって最もよりよく生きる事を命は欲している。
そこには「感性の3作用」と呼ばれる調和作用・合理作用・統一作用という作用を持って存在している。「感性」は、この能力によって、ある状況の中で何が一番適切な行動であるか、何が一番適切な言葉か、あるいは優れた判断であるか、それを常に探り求めながら活動しているのです。「感性」は常に真実なるものを求め感じる力、本物を求め感じる力。感動を求め感じる力、人間において本当に素晴らしいものを求め、感じる力として働いています。
意志を実現する“自己実現”、愛の実現による“素晴らしい人間関係づくり”、そして、そのための行動に際しても「求感性」と3作用の力を働かせながら本当に納得できる、本当に心を満たす、そういうものを最後の最後まであきらめることなく求めて行きます。
そして「これだ」というものをつかむ模索的な活動として感性の求感性と3作用を使います。“コツ”とか“カン”とか呼ばれているものはこの3作用の働きです。