前代未聞 ブラゼル初の退場、まさかピッチャーが・・・ 2010年9月9日前代未聞の延長戦!! 阪神のクレイグ・ブラゼル内野手(30)が延長10回、審判への暴言で退場処分を受けた。すでにベンチ入り野手を使い斬っていた真弓明信監督(57)は西村憲投手(23)を外野手として起用。打球は飛んでこなかったが、プロらしからぬドタバタ劇となった。 譲れない場面だった。ブラゼルが真鍋一塁塁審への暴言で退場。大一番で主砲が消え、とんでもない事態を起った。延長10回、1死満塁。サヨナラ機で、浅井が遊直。すぐに捕球した荒木が一塁へ転送する。必死にB砲は一塁へ戻ったが、微妙な判定はアウト。顔を真っ赤にして、真鍋一塁塁審に怒りをぶちまけると、退場が宣告された。 真鍋塁審「アウト!」 ブラゼル「ふざけんじゃねーっ!何がアウトだ!アホ!」 真鍋塁審「退場!」 ブラゼル「ふざけんじゃねーっ!俺のほうが早かったぞ!」 真鍋塁審「いいや、アウトだ!」 ブラゼル「ふざけんじゃねーっ!このアホ審判!」 真鍋塁審「何がアホ審判だ!アウトだ!退場!」 久慈コーチ「みんな、ブラゼルと審判を・・・。」 真弓監督「あーあ・・・、ブラゼルが退場だ・・・。」 ブラゼル「ふざけんじゃねーっ!このアホ審判!」 真鍋塁審「何がアホ審判だ!アウトだ!退場!」 ブラゼル「あいつ(真鍋)を退場にしろ!」 渡田球審「しかし・・・。」 真鍋塁審「審判の真鍋です。ブラゼル選手より暴言を吐きましたので退場と致します。」 タイガースの観客「何が(ブラゼル)退場だボケ!」 タイガース首脳陣「ブラゼルが退場になった。どうしたらいいんだ。」 木戸コーチ「西村、ちょっと来てくれ。頼みがあるんだけど。」 山脇コーチ「ブラゼルが退場になったから、野手の代わりに出て欲しいんだけど。」 渡田球審「・・・で、ブラゼル選手の代わりに西村投手を・・・。」 真弓監督「・・・で、他は・・・。」 まさに緊急事態だった。この時点でベンチ入りの野手16人をすべて使い果たしていた。ベンチは慌て、首脳陣が緊急会議。「誰に聞いても西村がうまいということだった」。藤川の推薦もあり、真弓監督は中堅の浅井をブラゼルの代わりに一塁に回し、西村の外野起用を決断した。 プロ野球の加藤コミッショナーは9月10日、阪神-中日21回戦(9日・甲子園)で真鍋審判に暴言を吐いて退場処分を受けた阪神のブラゼルに対し、厳重注意と制裁金5万円を科した。 一塁走者だったブラゼルは、次打者の遊直で帰塁した際にアウトと判定され、真鍋一塁塁審に抗議した際に暴言を吐いた。