皆さん、こんにちは。J-popと日本文化の伝道師、タミーです。
このチャンネルは日本のアーティストを中心に
様々なMVビデオを紹介するチャンネルです。
皆さんと素敵な曲や時間を共有できれば幸いです。
今回、ご紹介する曲はYoasobiの「夜に駆ける」です。
4年前にリリースされた曲ですが、大ヒットしたので
海外の方でも知っている人は多いようです。
作曲編曲を担当するAyaseとボーカルのikuraの2人から成るYoasobiは、
ソニー・ミュージックエンタテインメントの小説を音楽にするプロジェクトの
一環として結成されました。
「夜に駆ける」の基となったのは、自殺をテーマにした
「タナトスの誘惑」という小説です。
オフィシャルMVも「タナトスの誘惑」のあらすじに
沿って作られています。
初めてこの曲を聴いた人は、アップテンポで明るい曲と
感じるかもしれませんが、「タナトスの誘惑」を読んでから
改めて聴くと、その印象がガラッと変わるかもしれません。
今回はオフィシャルMVではなく、TheAnimeMenさんが
制作した二次作品をご紹介します。
同じ楽曲でも映像が異なると、かなり印象が違います。
TheAnimeMenさんは日本のアニメやJ-popを愛し、
その二次作品を作っているグループです。
今回、彼らの動画をご紹介したのは、ただの口パク作品ではなく
深く考えさせられる作品だと思ったからです。
TheAnimeMenさんの動画はいつも明るくて、元気いっぱいです。
この動画もファンキーで、一見、オリジナルとは正反対に見えるのですが、
実は…
続きは是非、ご自分の目で確かめてください。
TheAnimeMenさんのファンは日本にも多いようで、
コメント欄にも日本語のコメントが散見されました。
その中からいくつかピックアップし、動画と併せてご紹介します。
噂によると、TheAnimeMenさん達は日本語がペラペラだとか。
皆さんもコメント欄に日本語でコメントを書き込んでください。
きっといつかTheAnimeMenさん達に読んでもらえるかもしれませんよ。
Yoasobi「夜に駆ける」Official MV
https://www.youtube.com/watch?v=x8VYWazR5mE
皆さんのコメントをお待ちしております。
良かったら、いいねボタンもよろしくね。
この動画はYouTube、FC2、ニコニコ動画で視聴できます。
Hi, everyone! I’m Tammy, a missionary of J-pop and Japanese culture.
This channel is to introduce various music videos
mainly of Japanese artists.
I want to share wonderful songs and time with you.
This time, I introduce Yoasobi’s song, Yoru ni kakeru (or Racing Into The Night).
It was released about four years ago.
Since it is a smash hit song, many overseas viewers might know it.
Yoasobi is a musical unit consisting of Ayase who writes songs and lyrics and
Ikura who is a vocalist.
This unit was formed as a part of Sony Music Entertainment’s project
to turn novels into music.
The novel turned into this song is “Temptation of Tanatos”,
which thematizes suicide.
The official MV was created along the story of the novel.
For people who listen to this song for the first time,
they would think that this is an up-tempo and pleasant tune.
But once you’ve read the novel, the first impression
would change greatly.
This time, I introduce a deliberative video created by TheAnimeMen.
The impression of the song changes dramatically when the visuals are different.
TheAnimeMen is a group of youtubers who love Japanese anime and
J-pop and creates deliberative works thereof.
Why I introduce this video is that I think it’s not an average lip-sync video.
It is a thought-provoking one.
Their videos are always funny and funky and full of energy.
At first sight, this video is funky as always and polar opposite of the original one.
But actually …
Please see the ending for yourself.
In Japan, there are many fans of them and I found comments written in Japanese.
I picked up some and introduce them with their video.
Rumor has it that they speak Japanese fluently.
Please post your comment in Japanese.
They may read them someday.
Yoasobi “Racing into Night” Official MV
https://www.youtube.com/watch?v=x8VYWazR5mE
I’m looking forward to your comment.
Please click the like button if you enjoy this video.
This video can be seen on YouTube, FC2 and Niconico.
#reaction, #J-pop, #Japanese music, #タミー, #もふにゃん, “Fluffy Meow
カズオ・イシグロのSF小説『わたしを離さないで』は、映画化もされたし、日本でドラマ化もされたので、ご存知の方も多いと思う。それは臓器のドナーになることを目的に生み出され育てられた、クローン人間たちの物語だ。
クローン人間である登場人物たちは、15歳になるまで全寮制の学校で学び、卒業の日に、それからの自分たちの運命を聞かされる。学校を卒業すると彼らは、それぞれ「介護人」や「回復センターの職員」などの仕事に従事するが、基本的には臓器提供を求められる日の訪れを待って過ごすことになる。
彼らの人生の価値は、彼らが提供可能な臓器を持っているということであり、それ以外には何もない。彼らは3度か4度の臓器提供を経て若くして死ぬ。彼らの人生はそれだけだ。結婚はできず、もちろん子供をつくることもできない。
彼らはただ、健康な臓器をつくり、保管するためだけに生きる。彼らの生活や、それに伴い発生する思考や感情は、副次的なものにすぎない。彼らが葛藤を抱えたり、苦しんだり悲しんだりするのは彼らの勝手であり、彼らの仕事=「健康な臓器を保管すること」には関係がない。苦しもうが、悲しもうが、そこに臓器があればよいのだ。
『わたしを離さないで』はフィクションだが、すべてのSFがそうであるように、それがフィクションでしかないと割り切ることはできない。過去には実際の人間を使ったリスクの高い医療実験や化学実験は何度も行われてきたのだし、本作自体もそうした歴史的事実に着想を得ているのだろう。
さすがに現代では、クローン人間をつくって臓器提供をさせようという発想に至るような為政者・意志決定者はいないだろうが、しかし、何が倫理的で何が倫理的ではないか、という合理的な線引きはなされていない。
人間はだめで、クローン人間はだめで、それでは動物ならばよいのか? だめな動物とだめでない動物がいるのか? それらを隔てるものは何なのか? 感情の有無か? それでは感情とは何か? 感情があるからだめなのだとすると、感情がなければいいのか? それでは脳を取り去ればいいのか? 脳のない人間ならば、その身体に何をしても許されるのか?
──そうした議論はそれほど多くは成されていないように思われる。特に日本においては。
COVID-19の性質を研究する目的で、人の肺の3Dコピーを作るという構想がある(*1)。3Dの人工肺に新型コロナウイルスを流し込むことで、肺の中でウイルスがどのように動き、肺にどのような影響を与えていくのか、ということを物理的にシミュレーションすることが主な用途らしい。
*1 3D Lung-on-a-Chip to Test New Therapies for COVID-19 and Other Lung Conditions(https://www.genengnews.com/news/3d-lung-on-a-chip-to-test-new-therapies-for-covid-19-and-other-lung-conditions/)
実現すれば感染症対策に大きく貢献することだろう。人体はハードウェアであり、ウイルスもハードウェアなのだから、ソフトウェアでのシミュレーションよりもハードウェアでのシミュレーションを行ったほうが妥当であるには違いない。それ自体には特に異論はない。
人工でつくられる肺は人工でつくられる肺でしかなく、ヒトではなくモノでしかないのだから、そこに人道的な観点から疑義を差し挟むことは難しい、というのが一般的な感覚だと思う。それ自体には疑問はない。
私が疑問に思うのは、線引きはどこにあるのか、ということである。