昭和初期・敗戦・国際復帰迄の近代史総集編昭和初期・敗戦・国際復帰迄の近代史総集編-001-01 この編は、関東大震災の映像から始まっている。ここで、軍が"朝鮮人が暴動・・を起こしている"という嘘情報を流し、それを鵜呑みに信じた大衆が対朝鮮人虐殺を起こした。また、対戦前のアメリカ人の対日観(人種差別)が映像化されていて注目に値。昭和天皇の即位の行事や当時の庶民生活が記録されているのが興味深い。 大正デモクラシーで根付き初めた民主主義が、陸軍の軍事テロ・、五一五、二二一事件で、完全に抹殺され、軍政がひかれた。東条達は豊富なアヘン販売資金を対中戦争に投入し、傀儡国家・満州国を建設・対中全面戦争に突入(皇帝溥儀と正室・婉容に映像化珍しい)、リットン調査団が満州に来たときの映像が貴重。満州鉄道の豪華な食堂車の映像などが目に引く。仕上げは、東条首相は、近衛内閣時に日米戦争のシュミレーションで日本の完敗が分かっていたのに、自らのリーダーシップで、日本は亡国戦争へ突き進む。フィルムの最後に珍しいリンドバーグ、チャップリン、ベーブルース、ヘレンケラーの映像が注目に値。 東条英樹は、昭和天皇の外交重視・戦争回避要請を実現不可能な外交目標を掲げて挫折した事にして真珠湾攻撃で対米戦争を開始、戦線をアジア、世界に拡大。それに対し、米国記者が、上海、南京での殺伐とした映像を撮影し、世界に放送した映像が注目に値する(特に、南京虐殺として有名)。一方、アメリカが日系アメリカ人だけ強制収容所の収容。一部メディアは、これを人種差別として厳しく非難している。また、ここでも、米国の対日観(対日人種差別観が中心・・特に、ルーズベルトの対日差別意識は際立っている・・)を示すプロパガンダフィルムは注目に値。 アメリカの対日プロパガンダフィルムで、当時の日本人の一般生活が記録使われている。しかし、その内容は当時の軍専制政治の様子が性格に報道されている。戦況が悪化した昭和18年、、東条首相が日本の戦争はアジアの独立を目指すものだ(大東亜共栄圏)と言うプロパガンダキャンペーンを始めて、東京で会議を開いた様子が珍しい。インドネシアでの専制的な占領政策が失敗し、反日感情が高揚し、これが、反日ゲリラ活動を活発化。インドのボーズが日本を支持したが、ガンジーは、日本の掲げる大東亜共栄圏は、ただの帝国主義だったことを見抜いていた。「日本人・あなた方は、アジアの為の戦争と言うが、実は、欧米列強と肩を並べたかっただけではないでしょうか?」と言い残している。日本は、無条件降伏という最悪の形で敗戦を受け入れる事となる。これも、昭和天皇が命がけで軍を説得したので実現した事は忘れてはならない。最近、衝撃的な事実(東条達軍トップ官僚達は、自分達の権益を守るために、日本国が滅ぶ事を承知で、本気で、一億玉砕をしようとしていた)が判明した。正常な感覚で軍。官僚達の行動を分析すると、彼らは完璧な狂人達であったという結論しか出ない。 日本は、アジア人のアジアと自称していたが、「人の話に耳を傾けずに剣にだけ耳を傾けていた マッカーサーの日本占領がスタート。その艱難の中で、昭和天皇が国民を慰安して回る映像や、東京裁判の様子が注目に値。 占領軍は冷戦勃発後、民主化政策を大幅に変更し、旧軍官僚達や、元一般官僚トップ達を職場復帰させ(岸信介元首相はその代表格)、対共産政策を採用。そして、シベリア抑留から帰国した元兵士達を共産主義の手先として、弾圧姿勢を取り、警察予備隊・自衛隊の結成された事に注目!結果的に、吉田首相が、対米よりの外交政策を採用し、国際舞台に復帰。