僕の言葉より先に--小説「二十歳の恋愛」挿入曲--19歳の冬、詩織という女性に出会った。
連載中のblog小説「二十歳の恋愛 第25話」の挿入曲です。
http://linxinyan.blog.fc2.com/blog-entry-83.html
---小説一部抜粋---
僕たちは、曇ったガラスを手でこすって窓の外を見渡した。
「いつの間にか、雨が雪に変わってたんだね」
「うん、どおりで寒いわけだね」
そう言って、窓の外をうれしそうにジッと見つめている横顔がとてもきれいだった。
「ねえ、雪ってさ、なんか砂時計みたい」
「ははは、うん、わかる」
「雪が降るとさ、なんか街が静かになるよね」
「そうそう、わかるわかる。なんか、すべての音が消される感じ」
「ねえ、京ちゃん、音楽ちょっと止めてみて」
「うん」
僕たちは、BGMを止めて耳を澄ましてみた。
静寂がふたりを包み込んでいた。
Photo:
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