『大東京』(1933)予告編1932年末、北極航路を調査していたソ連の砕氷船が、修理のため横浜に寄港した。日本の新聞各紙は競って彼らのことを記事にし、中には同行していた映画撮影隊のフィルムを借りた会社もあった。これに刺激された朝日新聞は、ウラジーミル・シュネイデロフ監督を中心とするスタッフに、“ソ連映画人から見た日本”というテーマで記録映画を撮ることを提案、フィルム代や撮影費用等を提供した。
こうして制作された『大東京』は、僅か7日で撮影されたにもかかわらず、当時の横浜港、銀座、浅草、日光や郊外の農村を活写している。『大東京』は日本でも公開され、1933年12月にはソ連でロシア語版も公開されたが、その後の政治情勢等から長く忘れられていた。
今回この幻のドキュメンタリーが、ネット上のVODという形で初めて日本公開される運びとなった。
●上映時間:50分、2014年11月22日より、“ネクフル”VODプラットフォームにて限定公開(リンクは下記URL)
URL:http://necfru.jp/video?id=3724