ミャンマーコーカン自治区で収穫された茶葉等を原料として、国境を挟んで向かい側の中国雲南省臨滄市鎮康県内の工場において、後発酵工程を経て生産された熟茶です。四角形の形状に平べったく緊圧された「方片茶」であり、通常は6g×10枚×3包の状態で紙製のパッケージの中に入っています。業者さんの在庫状況次第ですが、携帯するにも便利なように、1枚ずつ個包装された散売りタイプもございますので、ご希望があれば、できるだけ応えられるように手配いたします。 ミャンマー北部コーカン自治区内の山奥には原生林地域が広がっており、化学肥料や農薬は使用されておりません。嘗て、コーカン自治区では、日本の外務省所管の独立行政法人国際協力機構(JICA)によって、茶葉やクルミ等の生産に関する国際支援がなされた時期があったようですが、その後、断続的かつ長期にわたって戦闘が続いたりしたため、撤退されたのでしょう。 熟茶とは、特殊な製茶技法で茶葉を初期加工した後、さらに、有益菌を利用した微生物発酵工程を経て完成する後発酵茶であり、人工的に発酵が促進されることにより、マイルドな味わいに仕上がります。賞味期限は、特にございません。日本の四国山地黒茶や富山県のバタバタ茶も同じく後発酵茶に該当します。四国地方では、1990年代に伝承が失われる危機に直面した産地もあり、その後、一部の民間団体や公立高校の生徒が伝統的黒茶発酵技術の継承に取り組んできた実績というがあり、また、その中には、障がい者再就職支援を本来業務とされている組織が複数あり、一方、ミャンマーでは地雷や空襲、戦闘等により、障がいを抱えた人々が増加していて、2024年6月に、茶業者さんから伺った話では、2023年10月の1027作戦開始以降に、コーカン自治区内で地雷を踏んで、向かい側の雲南省臨滄市鎮康県南傘鎮内の病院に運び込まれた被害者の数は20人に達するとのことでした。また、人口大国である中国には、障がい者が大勢いらっしゃいます。今後、機会があれば、二国間や多国間での黒茶発酵技術関連や障がい者再就職関連、水掛け祭り等の国際交流も推進いたします。2025年春に雲南省内の現地当局に問い合わせたところ、雲南省内で実施する場合、中国側の受入団体が申請すれば、通常は許可されるとのことでした。日本国内で伝統的黒茶発酵技術が今なお伝承されている四国地方ならびに富山県のほか、嘗て生産されていたものの、既に失われてしまったという福井県や中国地方等を含めて、町興しのためにも、いかがでしょうか?特に、恵まれた環境にある水都・愛媛県西条市や酒都・広島県東広島市西条町の皆さん、いかがですか?ご希望があれば、ぜひ、弊社までご連絡ください。 さて、区都ラウカイを含むコーカン自治区全域(ミャンマー連邦第一特区)は、2023年10月開始の1027作戦第一弾期間中にミャンマー民族民主同盟軍(MNDAA)によって奪還され、四大家族等を含むオンライン詐欺勢力は、コーカン自治区からは一掃され、南下して、ミャワディーといったような泰緬国境地域等に移動したということでしょうね。停戦期間を挟んで、第二弾期間中にシャン州北部の要衝ラショー等も攻略後、ネピドーの軍政府による度重なる空爆での反撃を受けた後、2025年1月、北京の仲裁により、停戦協定が再び締結されました。それに伴い、空爆が止むとともに、国境を跨ぐ電力供給・物資搬送・ネット環境・人的往来等が正常化されていき、2025年4月には、停戦協定にもとづいて、MNDAAがラショーの市街地に配置していた兵員を郊外地域へと退かせました。その結果として、コーカン自治区内のコーカン族やミャンマー華人を含む少数民族系の住民にとっては、ミャンマー身分証やミャンマーパスポートの取得が以前よりも容易になったというような目に見える実利を得たようです。これらは本来、基本的な権利ではありますが、長い闘争を経て、漸く勝ち取ったということなのでしょう。 こうした背景の下、地元住民が安心して働き、暮らせるように、また、国際**に頼り切ったりせずに、自立的な好循環環境を維持できるよう、そして何より、ケシ栽培等に手を染めたりすることのないように、換金性のある現地特産品である茶葉等を購入してあげるという特産品購入型のミャンマー・アジア民生支援の新ルートを日本の皆様にご提供させていただきます。 ちなみに、中国語では、購入型支援を「以購代捐」という四文字にて大変簡潔に表現できます。SDGsやCSR等のような並べられたアルファベットの頭文字を前に、どれがどれで、どういう意味だったかと、考えて込んでしまったりすることなく、一目見ただけで意味が分かります。「捐」という漢字は義捐金(義援金)の「捐」であり、救済のために寄付するという意味です。購入を以って寄付に代えることで、寄付に比べて、相応のモノが得られるという点で大変お得であるとともに、一過性のものに終わらず、持続性のある好循環発展を促します。ぜひ、お買い求めください。 現在、コーカン自治区の茶産業は大変な困難に直面しているとのことであり、その苦境については、現地情報を配信している「果敢通讯社」が2025年5月4日付けで、「果敢资讯网」は2025年5月5日に伝えておりますので、ぜひ、ご確認ください。 「果敢大水塘茶叶交易市场现状| 销售难、价格低,市场困境待破局」https://kokang123.blogspot.com/2025/05/blog-post_4.html 「果敢大水塘茶叶交易市场现状| 销售难、价格低,市场困境待破局」https://youtu.be/YBpvL-B5VJY?si=FWFBYD5BRNk31FSn 隣のシャン州第七特区パラウン自治区では、タアン民族解放軍(TNLA)が人民防衛隊(PDF)等との連携を継続しており、北京の仲介によるネピドーの軍政府との間の停戦交渉は合意に至らず、空爆や陸上での戦闘が続いているようです。パラウン自治区特産品の紅茶をヤンゴン方面ルートで扱っている日本のNGOがあるようですが、雲南省側から、爆弾が降り注いでくる可能性のある地域に茶葉の仕入れのために向かっていただける業者さんは、さすがになかなかいないですし、実務上も、国境地域住民に限定して発行される通行証では、奥地までは立ち入れなかったりするため、ミャンマー商務ビザを取得できる業者さんや、ミャンマー身分証の内、最上級のものを有する業者さんに限定されるとなると、現状として、難しい面があるでしょう。引き続き、情勢の変化に関心を持ち続けるとともに、国境を挟んでミャンマー側で暮らしているミャンマーパラウン族にとっては同族にあたり、雲南省側では徳昂族と呼称されている少数民族が生産した黒茶である徳昂族酸茶等の茶葉は、弊社も扱っていますので、ぜひ、お買い求めください。 https://peaceculture.center/surl/P/143 https://peaceculture.center/surl/P/16 世界的に見て、中国の南部からミャンマー北部、そしてインドアッサム地方まで茶の産地が広がっていますが、その中でもパラウン自治区はコーカン自治区や雲南省等と並んで、茶の発祥エリアであるとともに、良質の茶葉を産するコアエリアです。また、茶であれば、社会階層の面から見ても、政治家や官僚から民間人に至るまで、経済的恩恵が受けられる範囲は比較的幅広く、偏りが比較的少ないと言えるでしょう。特に、ミャンマーパラウン族ならびに中国徳昂族は古来より、茶との関係が大変深い民族であるため、茶を介した支援は、喜んでいただけるものと信じています。 ともあれ、弊社が現時点でB2Cの対日越境販売の形で扱っている商品は、業者さんが中国国内の倉庫で在庫として保有されているものばかりですので、中緬間の国境検問所の開閉状況には、それほど影響を受けません。ご注文いただくと、弊社の事務所を経由せずに、茶業者さんから中国沿海地域の提携物流業者さんの倉庫に直接運ばれた後、日本向けに発送されます。 ちなみに、日本国内には「国産プーアル茶」と命名されたものが流通していたりするようですが、「プーアル茶」という固有名詞は、中国大陸において、地理的表示の保護対象となっているため、念のため、単に「熟茶」(黒茶)として、ご紹介させていただいております。なお、本商品の原産地表記については、通常、中国になると思われます。ご了承ください。 #ミャンマー #第一特区 #コーカン #熟茶 #黒茶 #中国 #雲南 #臨滄 #鎮康 #後発酵茶 #ミャンマー茶 #コーカン茶 #果敢茶 #中国茶 #雲南茶 #シャン州 #プーアル茶 https://peaceculture.center/surl/P/101